本記事の内容
- ハイテクとローテクの違いを解説
- ハイテク・ローテク:モデルを紹介
- ハイテク・ローテク:コーデのポイントを解説
スニーカーを選ぶ際、よく目や耳に入ってくるのが「ハイテク」「ローテク」というワード。
皆さんはこれらの違い、人に説明できますか?
ひとくちにスニーカーと言っても、それがハイテクなのかローテクなのかによって、コーディネートする際のポイントが変わってきます。
そのため、ファッション初心者の方は特に、これらの違いを知っておくことが重要です。
この記事を読むことで...
- ハイテクとローテクの特徴がわかる
- スニーカーに詳しくなり着こなし方の幅が広がる
一方、この記事を読まなかったら...
- スニーカーについて知識が乏しく服装がダサいままになる
- 自分のファッションに自信が持てなくなる
今回はハイテクとローテクの違いについて、代表的なモデルを参照しながら詳しく説明していきます。
今すぐオシャレになりたい方やスニーカーについて詳しくなりたい方は、ぜひ最後までご覧ください!
本記事の監修者

ファッション関連を中心に活躍するWEBライター
某有名セレクトショップの販売員として働いていた経験を活かし、センスという不定形なものに頼らず、「何故おしゃれに見えるのか」を論理的に言語化する術に長けている。
ハイテクとローテク、それぞれどんなスニーカー?
まずは、ハイテクスニーカーとローテクスニーカーの表す意味について、それぞれ詳しく確認していきましょう
ハイテクスニーカーとは?

ハイテクスニーカーとは、「ハイテクノロジースニーカー」の略称で、その名の通り最新鋭のテクノロジーが搭載されたスニーカーを表します。
ハイテクスニーカーという言葉が生まれたのは、1990年代の第一次スニーカーブームの頃。
そのため、それから30年以上の月日が流れた現在、何をもって「ハイテク」と呼ぶかには諸説ありますが、おおむね「100年前は無かっただろうスニーカー」を想像してもらえれば良いでしょう。
ソールにポリウレタンやエアバッグなどの高機能素材を使っていたり、サイズ調整に紐以外の機構を用いていたりと、メーカーによってさまざまなディテールが存在します。
また、近未来感を強調するため、ビビッドなカラーリングが施されたモデルが多い点も特徴的です。
ローテクスニーカーとは?

ローテクスニーカーとは、「ローテクノロジースニーカー」の略称で、布とゴムなどの素朴な素材で作られたスニーカーを指します。
イメージで言うと、100年前にも同じ形で存在していそうなのがローテクスニーカーです。
モノクロ写真が似合う、と言い換えても良いですね。
「ロー(低い)」と聞くと、「ハイ(高い)」に対して劣っているような印象を受けますが、決してそんなことはありません。
ローテクという呼び方は、ハイテクスニーカーが流行ったことにより、それらと差別化するために生まれた言葉。
スニーカーとしての歴史はハイテクより長いので、よりクラシカル(伝統的)な印象を醸し出します。
ハイテクとローテクは何が違う?具体的なモデルを挙げて解説

ハイテクとローテクの意味の違いがわかったところで、次に気になるのが「どこからがハイテクで、どこからがローテクなのか」という点。
実は、ハイテクとローテクを分ける明確な線引きというのは存在しません。
「これがあるからハイテク」「これがないからローテク」という具体的な特徴があるわけではないんです。
では、何をもって両者を見分けるかというと、ポイントは「見た目が特徴的か否か」です。
他のスニーカーとは異なる特徴的な見た目をしていればハイテクスニーカーであり、普遍的でシンプルなデザインであればローテクスニーカーに区分されます。
とはいえ、それだけではイメージしづらいと思うので、以下でそれぞれの代表的なモデルを確認していきましょう。
ハイテクの代表例①:NIKE エアマックス

ハイテクスニーカーで最も有名な一足は、間違いなくNIKE(ナイキ)のエアマックスです。
「エアマックスを既存のスニーカーを区別するためにハイテクスニーカーという言葉が生まれた」、そう言っても過言ではないでしょう。
エアマックスには、エアマックス90や95など多くのモデルが存在しますが、全モデルに共通する特徴が、ソールに搭載された「ビジブルエア」。

エアが入っていることで履き心地が向上するのはもちろん、側面から見えることで、近未来的なルックスを獲得しています。
発売当初は人気のあまり、履いているだけで追い剥ぎが頻発し「エアマックス狩り」なる言葉が流行語になったそう。
今後もハイテクスニーカーの代名詞的存在であり続けるでしょう。

ハイテクの代表例②:REEBOK インスタポンプフューリー

REEBOK(リーボック)が1994年に発売を開始したインスタポンプフューリーも、ハイテクスニーカーを代表する存在。
通称として「ポンプフューリー」と呼ばれることもあります。
発売から30年近くが経過した現在でも、その前衛的なデザインは近未来を感じさせます。
インスタポンプフューリー最大の特徴は、独自のフィッティングシステム。
甲の部分に搭載されたポンプを押して空気を注入することで、靴紐無しでのサイズ調整を可能としました。
インスタポンプフューリーにはさまざまなカラーバリエーションがありますが、ハイテク感を強調するならツートーン、スリートーンのカラフルなものが良いでしょう。

ハイテクの代表例③:PUMA ディスクブレイズ

前述の2足に比べると知名度で若干劣るものの、ハイテクスニーカーの話題で避けて通れないのが、PUMA(プーマ)のディスクブレイズです。
甲の部分に搭載された円盤状のダイヤルを回すことでサイズ調整ができ、その機能性の高さと、ガジェット然とした男心をくすぐるルックスで人気のあるモデルです。
ハイテクスニーカーの中では、比較的シンプルで落ち着いたデザインなのも魅力。
コーディネートにも合わせやすく、ハイテクスニーカーデビューにもおすすめの一足です。

ローテクの代表例①:CONVERSE オールスター

ローテクスニーカーを一足挙げろと言われれば、CONVERSE(コンバース)のオールスターが筆頭です。
シンプルに布とゴムのみで構成されたデザインは、スニーカーの元祖とも呼ぶべき存在で、老若男女に親しまれています。
オールスターには丈の長いハイカットと、くるぶし丈のローカット(オックス)の2種類がありますが、最初に発売されたのはハイカット。
そのため、「オールスターと言ったらハイカットじゃないと」という人もいますが、もちろんお好みで選んでOKです。

ローテクの代表例②:VANS オールドスクール

VANS(バンズ)も数多くのローテクスニーカーを輩出していますが、中でも人気が高いのがオールドスクールです。
布とゴムのシンプルな造りでありながら、サイドにあしらわれた特徴的な波型(サーフライン)が独特の存在感を醸し出します。
バンズはもともと、スケートボード用のシューズを作るメーカーだったため、ハードなプレイにも耐えられるよう頑丈な造りになっている点も魅力。
履くだけでほのかにストリートな雰囲気が漂うので、コーディネートの幅が広がります。

ローテクの代表例③:ADIDAS スタンスミス

ADIDAS(アディダス)の定番モデルであるスタンスミスも、ローテクスニーカーの代表的な存在です。
同名のテニス選手が名前の由来となっています。
スムースなレザーとゴムというシンプルなデザインは、履く人を選びません。
その使い勝手の良さは、「世界で最も売れたスニーカー」というギネス記録を保持していることからも明らかです。
スタンスミスには数多くのカラーが存在しますが、おすすめはやはりアイコニックな「グリーン×ホワイト」。
カジュアルからきれいめまで、ファッションのテイストを問わずおしゃれに合わせることができます。

ハイテクスニーカーをおしゃれに履きこなすポイントは?

同じスニーカーでありながら、ハイテクスニーカーとローテクスニーカーは、それぞれコーディネートにおけるポイントが異なります。
そのため、おしゃれに履きこなすためには、両者の違いをあらかじめ理解しておくことが重要です。
ここではまず、ハイテクスニーカーをコーディネートする際のポイントを確認していきましょう。
ポイント①:きれいめコーデに合わせて「キメ過ぎ」を中和


ハイテクスニーカーは、スニーカーというカジュアルなアイテムの中でも、個性的なデザインで更にカジュアル感を強めたアイテム。
その結果、カジュアルな格好に合わせてしまうとトゥーマッチになってしまう劇薬的な存在です。
そのため、ハイテクスニーカーはきれいめなファッションに合わせるのが最適。
きれいめだけではキメ過ぎになってしまうところを、ハイテクスニーカーのカジュアルさが上手く中和してくれます。
たとえるならそれは、ブラックコーヒーと角砂糖のような関係です。
それぞれでは舌への刺激が強いですが、混ざり合うことでちょうど良い味わいに変化してくれます。
ポイント②:ボトムスとの境目を作って個性を強調


一般的にボトムスは、コットンをはじめとしたローテク素材でできています。
そのため、ハイテクスニーカーと接した状態になると、ハイテクとローテクが喧嘩してしまい、おしゃれに見えなくなってしまいます。
このことから、ハイテクスニーカーを合わせる際は、裾とスニーカーの間に距離を取ることがポイントです。
具体的には、ボトムスをロールアップしたり、九分丈や七分丈のもの、ジョガーパンツなどをチョイスしたりすると良いでしょう。
ボトムスとスニーカーとの間に境目が生まれることで、それぞれが干渉することなく、コーディネートにまとまりが生まれます。
ポイント③:敢えてビビッドなカラーで差し色を演出


ファッションにおいては、明るい色ほど子どもっぽく、暗い色ほど大人っぽく見える効果があります。
ハイテクスニーカーはカジュアル100%なアイテムなので、どうせなら色も思いっきりカジュアルな明るい色を選んで、コーディネートの差し色として使うとおしゃれに決まります。
その際に注意すべきなのは、スニーカー以外はワントーンにまとめること。
スニーカーの他にも複数の色が使われていると、差し色ではなく単にカラフルな着こなしになり、少年のような印象になってしまいます。
ローテクスニーカーをおしゃれに履きこなす3つのポイントは?

ローテクスニーカーは、スニーカーというカジュアルなアイテムでありながら、クラシカルな見た目できれいめ要素も併せ持つ存在です。
そのため、ハイテクスニーカーよりも幅広い着こなしに活用することができます。
ここでは、ローテクスニーカーをおしゃれに履きこなすポイントを確認していきましょう。
ポイント①:きれいめコーデに合わせて程よくカジュアルダウン


ローテクスニーカーをきれいめコーデに合わせると、コーデ全体を程よくカジュアルダウンさせることができます。
理屈としてはハイテクスニーカーと同じですが、ローテクはハイテクに比べて「甘さ控えめ」です。
きれいめなニュアンスも残しつつ合わせることができるので、ファッション初心者の人でも手軽に着こなしに加えることができるでしょう。
ポイント②:カジュアルコーデに取り入れて自然なドレスアップ


ローテクスニーカーは、スニーカーでありながらも、きれいめな匂いを醸し出す便利アイテム。
そのため、カジュアルコーデに合わせれば、程よくドレスアップを演出することもできます。
その際の注意点は、スニーカーの色を黒などのダークトーンにすること。
赤や黄色といったビビッドな色にしてしまうと、さすがのローテクスニーカーといえど、カジュアル色が強くなり過ぎてしまいます。
ポイント③:パンツと同系色を選んで足長効果を演出


ローテクスニーカーの色をボトムスと揃えると、それぞれの境界線が曖昧となり、自然な足長効果を演出することができます。
特におすすめなのは、「黒スキニーパンツ×黒ローテクスニーカー」の組み合わせ。
黒という収縮色がプラスに作用し、脚をスラッと長く見せてくれます。
スニーカーの色選びに迷ったらグレー1択
まとめ
今回は、スニーカーのハイテクとローテクの違いから、それぞれの代表的モデル、そしてコーディネートする際のポイントについてまでを詳しく確認してきました。
ハイテクスニーカーは近未来を感じさせる特徴的なルックスのため、履くだけでコーディネートをカジュアルに味付けしてくれます。
反対に、ローテクスニーカーはそのクラシカルな見た目ゆえに、カジュアルからきれいめまで幅広い着こなしに自然に馴染みます。
今回ご紹介したことを参考に、ハイテクとローテクそれぞれのスニーカーを日々のコーディネートに活用していってください。
何はともあれ、ファッションで一番大切なのは「楽しむこと」です。
あなたのファッションライフがより楽しいものとなることを祈って。
Let’s enjoy!!