おしゃれな人たちは、なぜニューバランスのスニーカーに惹かれるのでしょう。
そこには、ただ漠然とおしゃれだからというレベルを超えた、具体的な理由があるからです。
そこで今回は、ニューバランスの持つ魅力について深掘りします。
そもそもどんなメーカーなのか、暗号のような品番の持つ意味、そして人気のあるおすすめモデルについても詳しく説明していきます。
ニューバランスはスニーカー界のトップブランドなので
この記事を読むと・・・
- ニューバランスの魅力を理解できる
- ニューバランスを私服で履いておしゃれになれる
- 最先端のおしゃれがわかる
一方、この記事を読まなかったら・・・
- スニーカーがダサくておしゃれになれない
- スニーカーに自信が持てなくなる
と悲しい事実だけが残ります。
「おしゃれになりたい」
「大人っぽいスニーカーが欲しい」
と悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
ニューバランス(NEW BALANCE)とは?
出典:New Balance
ニューバランスは、1906年にアメリカのボストンで創業した靴メーカーです。
今でこそスポーツシューズやスニーカーの印象が強いニューバランスですが、もともとは足に問題を抱えた人のための矯正靴を作っていたのです。
そのため、「履いた人に “新しいバランス” をもたらす」という意味で “New Balance” と名付けられました。
その後、ランニングシューズを中心としてスポーツスニーカーを数多く輩出し、その履き心地の良さから世界中でトップシェアを誇るように。
そして、そのデザイン性の高さからファッションとしても人気を集め、現在のような不動の地位を築くに至りました。
矯正靴として、スポーツシューズとして、そしてファッションアイテムとして。
いずれの場合でも、履いた人に “新しいバランス” をもたらし続ける、それがニューバランスの最大の魅力です。
ニューバランスはどこの国のメーカー?
ニューバランスは先述の通り、アメリカで創業したメーカーで、現在もアメリカに本社を構えています。
それにも関わらず「どこの国のメーカーなのか」という疑問の声が減らないのは、その生産国が複数あるからでしょう。
ニューバランスはもともと、本拠地アメリカですべてのスニーカーを製造していましたが、世界中に販路を拡大するため、1982年にイギリスでの製造を開始しました。
その後、更なる販路拡大のために中国やベトナムなどのアジアでも生産を開始し、一部の限定モデルはここ日本で生産されることもあります。
ニューバランスの製造国はどこを選ぶべき?
ニューバランスのスニーカーは製造国によって特色が異なるので、ニーズに合わせて選ぶことが大切です。
ここでは、各国製の特徴と、それぞれのメリット・デメリットを確認しておきましょう。
ニューバランスの製造国 | メリット | デメリット |
---|---|---|
アメリカ製 | 履き心地が良くて耐久性も高い | 1足の値段が高い |
イギリス製 | 履けば履くほど自分の足に馴染む | 1足の値段が高い |
アジア製 | リーズナブルな価格 | 履き心地は価格相応 |
それぞれを比較し、自分に合った製造国を見つけてみてくださいね。
アメリカ製(Made in USA)
まずアメリカ製のニューバランスは、1つひとつが熟練の職人による手作業で製造されています。
そのため、非常に履き心地が良く、耐久性も高いので長く履ける点がメリットです。
その一方、1足の値段が約2万円以上からと高い点がデメリット。
また、アメリカ製のニューバランスは、比較的ゆったりした履き心地のものが多いです。
世界最高峰の履き心地をお求めの方におすすめ!
イギリス製(Made in UK)
イギリス製のニューバランスは、アメリカ製と同様に1足1足が職人の手作業で作られています。
イギリスは紳士の国、つまり革靴発祥の国なので、その製造方法も革靴に近いのが特徴的です。
履けば履くほど足に馴染むように作られており、スニーカーを育てる楽しみを味わうことができる点がメリットです。
その一方、アメリカ製と同様に値段が高いのがデメリットとして挙げられます。
ちなみに、イギリス製のニューバランスは、アメリカ製のものより細く、タイトなフィッティングのものが多いです。
良質な物を長く愛用したい方におすすめ!
アジア製
アジア製のニューバランスは、アメリカ製やイギリス製と比べて値段がリーズナブルな点がメリット。
中には数千円で買えるものもあるので、初めてニューバランスに挑戦する方におすすめです。
一方デメリットとしては、アメリカ製やイギリス製ほど履き心地が良くない点が挙げられます。
しかし、だからといって履き心地が悪いという意味ではありません。
一般的なスニーカーと比べれば、アジア製のニューバランスの方が数段履き心地が良いといえるので、まずはここからスタートしてみても良いでしょう。
ニューバランスを買ったことがない方におすすめ!
ニューバランスといえば何色?
ニューバランスのスニーカーには多くのカラーバリエーションがありますが、その中から1色を選ぶなら、間違いなく「グレー」です。
基本色である白と黒の中間色なので、あらゆるコーディネートに合わせることができます。
また、公式にもグレーはニューバランスの定番色とされていて、毎年5月には「グレーデイ(GREY DAY)」という名称でイベントを開催し、その年ごとの限定モデルを発表しています。
なぜおしゃれな人はニューバランスを履くのか?
街を歩いていると、おしゃれな人の足元はニューバランスのことが多いですよね。
また、デザイナーなどのファッション関係者にもニューバランス愛用者が多く、「おしゃれな人でニューバランスを持っていない人はいない」と言っても過言ではないほど。
なぜおしゃれな人はこぞってニューバランスを履くのか。
ここでは、その理由を3つに分けて深掘りしていきましょう。
理由①:コーディネートの合わせやすさ
おしゃれな人がニューバランスを選ぶ最大の理由は、その合わせやすさにあります。
スニーカーは大きく分けて、シンプルできれいめな印象の「ローテクスニーカー」と、派手でカジュアルな印象の「ハイテクスニーカー」の2種類が存在します。
ニューバランスは、ローテクとハイテクの要素を併せ持っています。
そのため、カジュアルからきれいめまで、幅広い着こなしに合わせることができるのです。
出典:Kumika☆- WEAR|レオナール久保田‐ WEAR
ローテクスニーカーとハイテクスニーカーの違いが気になる方は、こちらの記事をご覧ください。
この記事を読むだけで、ローテクとハイテクの違いを踏まえた、おしゃれなコーディネートができるようになりますよ!
理由②:履き心地に裏打ちされた機能美
ニューバランスがおしゃれに見えるのは、「おしゃれに作ったから」ではなく、履き心地を追求した結果の「機能美」があるからです。
話は少しズレますが、スーツの裏地がチラッと見えるのはおしゃれな一方、ズボンをロールアップした際に派手な裏地が見えるのはダサく見えませんか?
これは、前者スーツの裏地が「機能性を高めるため」に張られているのに対して、後者ズボンの裏地が「おしゃれに見せる」ために張られているのが主な原因です。
ニューバランスがおしゃれに見えるのも、このスーツの裏地と同じ効果です。
ニューバランスは、少しでもスニーカーの履き心地を向上させるために、ソールの材質や形状、アッパーの素材やシルエットなどを試行錯誤してきました。
その結果、無駄なディテールが削ぎ落とされ、意味のある機能的なディテールだけが残り、それが結果的におしゃれに見えるのです。
理由③:履くほどに馴染む耐久性の高さ
履き慣れていない真新しいスニーカーはコーディネートから浮いてしまい、反対に履き古したボロボロのスニーカーはみすぼらしく見えてしまいます。
その点、ニューバランスのスニーカーは耐久性が高いため、長く履いても簡単にはボロボロにならず、履けば履くほど馴染んで味わいが増していきます。
また、一般的にスニーカーはソールが削れてしまうと捨てるしかありませんが、アメリカ製やイギリス製のニューバランスの場合は、ソールの張り替えができるものがあります。
「革靴のように長年履き込み、自分だけの一足に仕上げることができる」、これもおしゃれな人がニューバランスに惹かれる理由の1つだといえるでしょう。
ニューバランスの品番の意味
ニューバランスのスニーカーには、「M990」「CM1300」などと、アルファベットと数字を並べた独特の品番が付いています。
初見だと面食らってしまいがちですが、この品番の意味がわかるようになると、ニューバランスの各モデルの違いがしっかり理解できるようになるのです。
ここでは、ニューバランスの品番の意味について詳しく確認していきましょう。
1文字目のアルファベットの意味
ニューバランスの品番の1文字目に書いてあるアルファベットは、そのスニーカーのカテゴリーを表しています。
もっと端的に言うと、誰向けのモデルかということ。
男性向けや女性向け、子ども向けなどの意味を持っているのです。
〈1文字目〉アルファベットの意味
- M:男性向け(Men’s)
- W:女性向け(Women’s)
- U:男女兼用、ユニセックス(Unisex)
- K:子ども向け(Kids’)
- I:幼児向け(Infants’)
このように、品番1文字目のアルファベットは、対象となる人を表す英語の頭文字が由来になっています。
たとえば、「M990」なら男性向け、「WW880」なら女性向けということです。
男性が選ぶ場合はMかUが主ですが、サイズが合えばWを選んでも問題ありません。
2文字目のアルファベットの意味
ニューバランスの品番の2文字目にあるアルファベットは、そのスニーカーの用途を表します。
たとえば、2文字目がWなら、そのスニーカーはウォーキング(Walking)用という意味。
そのため、先ほどの例にあった「WW880」は、女性向けのウォーキングスニーカーということになります。
1文字目の場合と同じく、英単語の頭文字が由来になっているので、一度理屈がわかれば理解しやすいでしょう。
Wも含め、2文字目のアルファベットの具体例は以下の通りです。
〈2文字目〉アルファベットの意味
- R:ランニング(Running)
- W:ウォーキング(Walking)
- S:スポーツ(Sport)
- T:トレイル(Trail)※トレイル=舗装されていないあぜ道
- L:ライフスタイル(Lifestyle)
ちなみに、1つだけ例外があって、CMは「男性向けの廉価版モデル」を表します。
公式に発表されているわけではないものの、おそらく “Cheap Men’s” の頭文字でしょう。
数字の意味
ニューバランスの品番の数字は、そのスニーカーのシリーズを表しています。
一般的には、ニューバランスの「品番」と言う場合この数字を指すことが大半で、990や1400などと数字だけ呼ばれることも多いです。
代表的な数字番号と、それぞれの表す意味は以下の通りです。
数字=モデル
- 300番台:エントリーモデル
- 500番台:オフロード(未舗装道路)ランニングモデル
- 900番台:オンロード(舗装道路)ランニングモデル
- 1000番台:核時代の最新技術を搭載したフラッグシップモデル
- 2000番台:2000年以降に発売されたフラッグシップモデル
このうち、おしゃれ用途でニューバランスを購入するなら、おすすめは「500番台」「900番台」「1000番台」のいずれか。
技術の最先端を体感したい人には2000番台もおすすめですが、鋭すぎて初心者には諸刃の剣です。
「わかる人にしかわからない良さ」の域に達したシリーズなので、最初のうちは手を出さない方が無難でしょう。
それでは、次の見出しで具体的なおすすめモデルを確認していきましょう。
ニューバランスのおすすめ人気モデル3選
ここでは、数あるニューバランスのスニーカーの中で、最初の1足に特におすすめしたい人気モデルを3種類ご紹介します。
「ニューバランスのスニーカーが欲しいけど、どれを買えばいいかわからない」と悩んでいる人は、これらから選べば間違いありません。
それぞれに特徴やおすすめの理由が異なるので、1つずつ詳しく確認していきましょう。
品番:574
まず500番台からは “574” をおすすめ。
500番台は山道のオフロードでのランニングに対応したシリーズなので、走った際の横ブレに対応できるよう、フォルムが全体的に丸みを帯びているのが特徴的。
そのため、数あるニューバランスの品番の中でも、500番台のアイテムは形がぽってりしていて、比較的カジュアル寄りな印象を与えます。
そんな500番台の中でも圧倒的に売れているのが574で、おそらく「世界で最も売れているニューバランス」といっても過言ではないでしょう。
574はもともと、アメリカ製やイギリス製で製造される576というモデルの廉価版として登場しましたが、リーズナブルな値段ながら履き心地は健在で、見た目も本家とほとんど変わりません。
576と574は実売価格で2倍以上の値段差があるので、「試しに1足ニューバランスを買ってみたい」という人は、まず574から手を着けると間違いないですよ。
品番:996
900番台で最もおすすめなのは、間違いなく “996” です。
900番台は990という品番からスタートしたシリーズで、当時「1000点満点中990点」というキャッチコピーで話題を集めました。
900番台は舗装道路でのランニングに特化したシリーズ。
山道とは違って横ブレの危険が少ないため、前への推進力を最大限高めるため、シュッと細いフォルムになっているのが特徴的です。
そして1988年にデビューした996は、そんな900番台の中で圧倒的な人気を誇る鉄板アイテム。
細みでシンプルなルックスは、カジュアルからきれいめまで、幅広い着こなしに溶け込ませることができます。
先ほどの574が「ニューバランスで最も売れているモデル」なら、996は「最も知名度の高いモデル」だといえます。
アメリカ製で高価な「M996」、アジア製でリーズナブルな「CM996」があるので、予算に合わせて選べられる点も嬉しいところ。
「何にでも合わせやすい1足が欲しい」というニーズの人には、特におすすめのアイテムです。
品番:1500
1000番台の中では “1500” を選べば間違いありません。
1000番台は、ニューバランスが100年以上の歴史の中で、自社のテクノロジーの粋を集めて作り出してきたモデル群。
そのため、各時代の最新テクノロジーが込められており、ニューバランスの中でも最高峰のプレミアム感を得られる特別なシリーズなんです。
ニューバランスを象徴するような傑作が多い1000番台の中でも、1500はスタイリッシュな見た目と履き心地で、特におすすめのモデル。
発売以来一貫してイギリス製を貫いていて、まるで高級紳士靴であるかのような、大人っぽく上品な印象を与えるスニーカーです。
他のモデルと異なり、トレードマークである “N” が小さめなのもポイント。主張を抑えられるため、きれいめファッションにも自然と馴染んでくれます。
価格が30,000円近い高級モデルですが、メーカーでソールの張り替えも利くため、長く履き続けることができます。
「大人っぽく履ける一生物のスニーカーが欲しい」という人は、1500を選ぶのが最適解といえるでしょう。
【まとめ】ニューバランスを履いて雲の上のおしゃれを手に入れよう!
今回は、ニューバランスのスニーカーの魅力について、詳しく確認してきました。
ニューバランスは100年以上の歴史を誇るアメリカのメーカーで、履き心地の良さと耐久性、そしてスタイリッシュなデザインを兼ね備えたモデルを数多く輩出しています。
その上辺だけでない本物感が、多くのおしゃれな人々に愛されている理由だといえるでしょう。
ニューバランスは品番がわかりにくく、モデルがたくさんあって迷ってしまいますが、574や996、1500などを選べば間違いありません。
かつてアメリカのファッションデザイナーであるラルフ・ローレン氏は、ニューバランスの履き心地を「雲の上を歩くよう」と形容したと言われています。
今回ご紹介したことを参考に、日々の着こなしにニューバランスのスニーカーを取り入れ、雲の上のおしゃれを実現しましょう。
何はともあれ、ファッションで一番大切なのは「楽しむこと」です。
あなたのファッションライフがより楽しいものとなることを祈って。
Let’s enjoy!!