ファッションの定番アイテムとして、誰もが知る「パーカー」
しかし、パーカーは定番であるが故に、おしゃれに着られるか否かはコーディネート次第。
そこで本記事では、意外と知らないパーカーの基本について確認しつつ、おしゃれなパーカーの選び方や着こなしのテクニック、おすすめブランドなどを詳しく説明していきます。
この記事を読むことで...
- 着こなし力が上がっておしゃれになれる
- パーカーをおしゃれに着こなすことができる
一方、この記事を読まなければ
- 着こなし方がわからなくてダサいまま
- パーカーを着ても自信がなくなる
と、ファッション初心者から抜け出せないままです。
「パーカーについて詳しくなってもっとおしゃれになりたい」と思っている方は、ぜひ最後までご覧ください!
そもそもパーカーとは?
パーカーとは、簡単に言うとフードの付いたスウェット素材のトップスのことです。
本来の意味に忠実に行くと、「フード付きの服=パーカー」となるので、たとえばマウンテンパーカーやアノラックなどのライトアウター、ダウンパーカーなどのヘビーアウターもパーカーに分類されます。
しかし、一般的にパーカーと言う場合は、9割方はスウェット素材のパーカーを指します。
また、ファッションアイテムとしての重要度の高さも、スウェットパーカーがダントツです。
そのため、この記事ではスウェット素材のものに限定してお話ししていきます。
パーカー=フーディー?
ちなみに、パーカーという言葉はもともと、寒冷地に住むイヌイットの言葉で「防寒着、外套」といった意味です。
そのため、海外ではスウェット素材のフード付きトップスはパーカーではなく、代わりに「フーディー」と呼ばれています。
最近では、おしゃれなメーカーを筆頭にスウェットパーカーのことをフーディーと呼ぶことが増えてきました。
呼称が違うだけで同じものを指すので、「パーカー=フーディー」と覚えておきましょう。
まずはパーカーの種類を理解しよう
パーカーには大きく分けて「プルオーバー」と「ジップアップ」の2種類があり、それぞれに着こなしのポイントが変わってきます。
ここでは、2種類の違いを詳しく確認していきましょう。
パーカーの種類①:プルオーバーパーカー
「プルオーバーパーカー」とは、上から被って着用するタイプのパーカーです。
パーカーといったらプルオーバーをイメージする人も多いと思います。
プルオーバーはパーカーの元祖といえる形なので、迷ったらプルオーバーを選んでおけば間違いありません。
幅広い着こなしにマッチする点がメリットです。
パーカーの種類②:ジップアップパーカー
「ジップアップパーカー」とは、ジッパーで前を開閉できるようになっているパーカーのことです。
短縮して「ジップパーカー」と呼ばれることもあります。
ジップパーカーの大きな強みは、重ね着する際に便利なところ。
また、ジッパーの開閉で温度調節も効くので、幅広いシーズンで使うことができます。
プルオーバーとジップアップ、どっちが良い?
プルオーバーとジップアップはどちらも人気がありますが、1枚だけ選ぶならプルオーバーがおすすめです。
1枚で主役のトップスとして、他のアウターのインナーで名脇役としても使えるので、幅広い着こなしに応用することができます。
おしゃれなパーカーを選ぶポイントとは?
おしゃれなパーカーを選ぶ際のポイントは、「シンプルで上質なもの」を選ぶことです。
ここでは、それを噛み砕き、具体的な4つのポイントに分けました。
これからパーカーの購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
ポイント①:無地のアイテムを選ぶ
おしゃれ着としてのパーカーは、無地のアイテムを選ぶことが大切です。
一般的にファッションでは、柄やデザインが入っているものは子どもっぽく、無地のものは大人っぽく見えます。
その結果、カジュアルアイテムであるパーカーに柄やデザインが入っているとトゥーマッチ。
どう合わせても、子どもっぽい着こなしになってしまいがちです。
大人っぽくおしゃれに着こなすなら、パーカーは無地が正解。
左胸に小さくロゴが入っている程度なら問題ありませんが、胸元に大きくデザインが入ったものは避けるようにしましょう。
ポイント②:サイズ感に気をつける
パーカーをおしゃれに見せるためには、サイズ感も重要です。
具体的には、ジャストより大きいオーバーサイズのものを選ぶようにしましょう。
洋服におけるサイズ選びの基本はジャストサイズですが、ことパーカーに関してはゆとりが無いとおしゃれに見えません。
特にプルオーバータイプの場合、ぴったりジャストサイズだと妙な雰囲気になってしまいます。
トレンドの流れも引き続きオーバーサイズが優勢なので、程よく肩が落ち、身幅にゆとりのあるサイズ感のものを選ぶようにしましょう。
ポイント③:使いまわしの効くカラーを選ぶ
パーカーのカラーは、使いまわしの効くものを選びましょう。
具体的には、白や黒などのベーシックカラー、ネイビーやブラウンなどのダークトーン、中間色であるグレーがおすすめです。
その中であえて1色を選ぶなら、間違いなくグレー。
パーカーの定番色なので、あらゆる着こなしに合わせることができます。
また、現在のトレンドを意識するならカーキもアリです。
ミリタリーテイストを醸し出し、手軽に今っぽい着こなしに仕上がります。
ポイント④:フードの立ったものを選ぶ
パーカーを選ぶ際は、フードが立体的に立ったものを選ぶようにしましょう。
その理由は大きく分けて2つ。
1つ目の理由は、顔周りの印象を整えてくれるからです。
フードがしっかり立っていると、表から見たときの襟まわりが綺麗にまとまります。
2つ目は、後ろから見た印象が良くなるから。
フードがつぶれていると、だらしない印象に見えてしまうので注意が必要です。
フードの形は、パーカー全体の印象を左右します。
そのため、多くのメーカーがフードにこだわって作っているので、ぜひ自分好みの立ち方のものを選んでみてください。
パーカーを上質かつおしゃれに着こなすテクニックとは?
ここまでで、おしゃれなパーカーを手に入れるための準備は整ったので、続いてはおしゃれに着こなすための具体的なテクニックを確認していきましょう。
ここでは、特に汎用性の高いテクニックを厳選しました。
パーカーのコーディネートが何だかしっくりこないときは、ぜひ参考にしてみてください。
テクニック①:ジャケットのインナーにする
「パーカー単体ではカジュアル過ぎる」、そんなときは上にテーラードジャケットを羽織ってみましょう。
ジャケットのドレスさとパーカーのカジュアルさが上手く中和し合い、おしゃれな印象に仕上がります。
ただし、ジャケットを合わせる際は「サイズ感」に要注意。
タイトなジャケットだと着ぶくれしてしまうので、ゆったりしたカジュアルなジャケットを合わせましょう。
このように、パーカーはカジュアルなアイテムなので、きれいめアイテムと組み合わせるとおしゃれなバランスで着こなすことができます。
テクニック②:ボトムスにスラックスを合わせる
パーカーのコーデにきれいめ要素をプラスするなら、ボトムスをスラックスにするのもおすすめです。
パーカーの親しみやすさを残しつつ、スラックスが大人の男らしい着こなしに格上げしてくれます。
パーカーにスラックスを合わせる際の注意点は「丈の長さ」に気を配りましょう。
丈が長く、靴との間にクッション(たるみ)ができてしまうと、途端にだらしない印象になってしまいます。
スラックスの丈は七分~九分丈が正解。
春夏はくるぶしを出して、秋冬はソックスの色で遊んでと、幅広い着こなしが実現します。
テクニック③:全身のシルエットを整える
「今日のコーデは何だかしっくりこない」、その原因は全身のシルエットにあるかもしれません。
メンズファッションには「Aライン」「Iライン」「Yライン」という3つの定番シルエットがあり、服の上下のシルエットをこれらにまとめると、おしゃれなバランスに仕上がります。
3つのシルエットの特徴は以下の通りです。
シルエットの基本
- Aライン:上が細く下が太いシルエット。
- Iライン:上も下も細いシルエット
- Yライン:上が太く下が細いシルエット
これら3つのシルエットのうち、パーカーコーデに最もおすすめなのは「Yライン」。
オーバーサイズのパーカーも、ボトムスを細くまとめれば、すっきり着こなすことができます。
反対に、上下ともに細いIラインはパーカーとの相性△です。
先述の通り、タイトなフィットのパーカーはおしゃれに着こなすのが難しく、Iラインで細さを強調すれば尚更です。
手持ちのパーカーのサイズ感がタイト~ジャストの場合は、ボトムスを思いっきり太くしてAラインに持ち込みましょう。
おすすめの上質パーカーブランド4選
パーカーは数多くのブランドからリリースされており、どれを選べば良いか迷ってしまいがち。
ここでは、特に上質で間違いのないパーカーを展開するブランドを5つ厳選しました。
これらのブランドで選べば、おしゃれで使い勝手の良いパーカーが手に入りますよ。
ブランド①:Champion(チャンピオン)
パーカーの話題で避けて通れないのが、アメリカの老舗アパレルブランドである「Champion(チャンピオン)」です。
1919年創業で100年以上の歴史を誇るチャンピオンは、今あるパーカーの原型を作ったブランド。
以下に挙げるブランドも、チャンピオンのパーカーをどこかで必ず参考にしています。
チャンピオンのパーカーといえば、同社が1934年に開発した独自製法の「リバースウィーブ」が有名。
洗濯を繰り返して服が縮まないよう、織りを横向きにしている点が特徴です。
また、激しい動きにも対応できるため、タフに長く使い続けることができます。
リバースウィーブが採用されたモデルは、通常モデルより値段が張りますが、間違いのない仕上がり。
長く愛用できる定番パーカーが欲しい人におすすめです。
ブランド②:LOOPWHEELER(ループウィラー)
LOOPWHEELER(ループウィラー)は、1999年創業の、スウェットシャツを専門に製造する日本ブランドです。
昔ながらで手間のかかる「吊り編み機」による製造にこだわっていて、アイテムのすべてを職人が吊り編み機を使って丁寧に手作りしています。
ちなみに、ブランド名の由来も “Loopwheel machine(吊り編み機)” から来ています。
ループウィラーの作るパーカーは、その柔らかい着心地が最大の魅力。
また、着れば着るほど風合いが増していくので、何年もかけてパーカーを育てていきたい人には特におすすめです。
ブランド③:AURALEE(オーラリー)
2015年にスタートして以来、ベーシックで上質な洋服を好む人々の心を掴み続けているのが「AURALEE(オーラリー)」です。
世界中から厳選した最高級の素材を使い、日本の卓越した技術で作られた洋服の数々は、奇をてらわず、毎日着たくなるような着心地の良さに定評があります。
オーラリーのパーカーの特徴は、その堅さ。
堅いといってもマイナスの意味ではなく、あえて生地を高密度に織ることでハリのある素材感を実現しています。
特にフードの立体的な立ち方はまさに一級品。
1枚で着られる上品なパーカーが欲しい人は必見です。
ブランド④:VU(ヴウ)
「VU(ヴウ)」は、デザイナー非公開という珍しいスタイルの日本ブランド。
「ゆったり。シンプル。心地よい。」の3拍子をコンセプトとしていて、天然素材にこだわったシンプルかつ上質な洋服を提案しています。
ヴウを象徴するアイテムであるパーカーは、そのルーズで脱力感のあるシルエットが最大の特徴。
ルーズシルエットはだらしなく見えがちですが、ヴウのパーカーは裾にタックを入れるなどパターンに工夫が施されていて、「ルーズなのにおしゃれ」という奇跡的なバランスに仕上がっています。
上質でありながらも個性的な着こなしがしたい人は、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
今回は日常着の定番パーカーについて、選び方のポイントや着こなしのテクニックなどを確認してきました。
おしゃれなパーカーを選ぶ際は、デザインなどが悪目立ちしないシンプルなものを選ぶのがポイント。
また、コーディネートする際はジャケットなどのきれいめアイテムと合わせて、カジュアルを上手く中和するようにしましょう。
今回ご紹介したポイントを参考に、毎日のコーディネートにパーカーを積極的に活用していきましょう。
何はともあれ、ファッションで一番大切なのは「楽しむこと」です。
あなたのファッションライフがより楽しいものとなることを祈って。
Let’s enjoy!!